麦焼酎

猿川円円(まろまろ) 麦焼酎 25度(1800mL)

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麦焼酎とは

麦焼酎とは麦と麹から作られる焼酎のこと。

元はほとんど米麹を使っていましたが、最近では麦麹を使うものも多くなっています。

麦は芋ほどではないものの、一般的には原料の香りや匂いがかなり強く出るものでしたが、最近では減圧蒸留を採用することで、大麦の良い香りのみを残したスッキリとしたものが増えています。

麦焼酎の歴史

麦焼酎発祥の地は、長崎の壱岐の島であるといわれます。壱岐の島の博多から60キロの玄界灘にあって、大陸から日本への古代文化の中継地点とも言える重要な島でした。壱岐の島は現在でも長崎県で2番めの穀倉地帯で、江戸時代の平戸藩は米、麦を年貢として奨励していました。その豊富な麦を原料に16世紀頃から麦焼酎は作られ始めました。

壱岐の島の麦焼酎は特に「壱岐焼酎」と名乗りますが、これはWTO(世界貿易機関)が平成7年7月1日付けでtrips協定により地理的表示を制定し、日本では壱岐焼酎の産地である「壱岐の島」、熊本県人吉地方の球磨焼酎、沖縄県の琉球泡盛が指定されたことで、世界的な呼称になりました。

酒類の確立した製法や品質、社会的評価を考え、原産地を特定して保護しようという制度で、世界的にはスコッチ、バーボン、コニャック、アルマニャック、ボルドー、シャブリ、シャンパーニュなどが選ばれています。

平成17年12月には、さつま焼酎の産地である「薩摩」、白山菊酒（清酒）の産地である「白山」の2ヶ所が追加されています。

壱岐の島以外の麦焼酎については、戦後ぐらいから広がり始め、現在では九州を中心に実に数多くの蔵が手がけています。同じ銘柄で麦、米、そば、芋で作り分けているケースも少なくないので、数を数えるのも大変なぐらいですが、有名なところでは大分県の三和酒類や、二階堂酒造、老松酒造の閻魔シリーズ、八鹿酒造の「銀座のすずめ」、などなど。

現在では麦焼酎といえば、この三和酒類（いいちこ）と二階堂酒造（二階堂、吉四六）の2大メーカーが大きなシェアを持っていて、「麦＝大分」のイメージが定着しているほど。しかし、この酒蔵が主力商品を開発したのは、減圧蒸留を取り入れた30年ほど前で、これに寄って一気に麦焼酎がメジャーになったといえるでしょう。

宮崎県はシェア自体は小さいものの、黒木本店の「百年の孤独」は焼酎ブームの頃には1本数万円のプレミアムがつくほどの人気を博し、抜群の知名度を誇ります。