日本の地ビールについて
日本では長らく、ビールの製造は大手資本でなければできないような酒税法上の規制がありました。それは年間の生産量が2000キロリットル(大瓶で約316万本)以上の生産をしなければならない、という規制でしたが、これが1994年の酒税法改正で年間60キロリットル(大瓶で約9万5千本)以上になり、ここから小規模な事業者もビール製造が可能となっていきます。
この規制緩和で、全国各地でいわゆる「地ビール」がたくさん誕生しました。当時は300を超える醸造所ができたと言われますが、品質面で特に大手メーカーの製品と比べて特に魅力のあるものではない製品も多く、次第に消費者には飽きられていきます。