地ビール クラフトビール

日本の地ビールについて

日本では長らく、ビールの製造は大手資本でなければできないような酒税法上の規制がありました。それは年間の生産量が2000キロリットル(大瓶で約316万本)以上の生産をしなければならない、という規制でしたが、これが1994年の酒税法改正で年間60キロリットル(大瓶で約9万5千本)以上になり、ここから小規模な事業者もビール製造が可能となっていきます。

この規制緩和で、全国各地でいわゆる「地ビール」がたくさん誕生しました。当時は300を超える醸造所ができたと言われますが、品質面で特に大手メーカーの製品と比べて特に魅力のあるものではない製品も多く、次第に消費者には飽きられていきます。

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ビールについて

ビールとは

ビールとは醸造酒の1つで、歴史が古く、世界中で作られているだけに様々な作り方がありますが、基本的には大麦を発芽させた麦芽をビール酵母で発酵させて造ります。

日本では麦酒と表記されています。

ビールの歴史

紀元前4千年ごろにシュメール人によって作られていた資料が最古のもので、神々に捧げられる他に人々にも分配されていたそうです。古代エジプトでは、紀元前3千年ごろにビールの痕跡があり、小麦の原産地の西アジアのメソポタミアから製法が伝わったとする説があります。

元々ビールは大麦を麦芽パンにする技術が派生して誕生したと言われており、穀類が豊富だったメソポタミアやエジプトでビール文化は生まれ発展していったと思われています。

その後、エジプトから北方ケルト人に伝わり、さらにローマへと伝わっていきました。ローマ人はビールやワインをそのまま飲むのは野蛮人の習慣としてあまり受け入れませんでしたが、ゲルマン人のフランク王国になるとヨーロッパ全土でビールは盛んに作られるようになりました。

中世にはビールは修道院が醸造するようになり、技術の発展が見られるようになり、11世紀ごろに修道院でホップを使う製法が始められ、15世紀ごろ迄にはドイツのビールはホップで作られるようになっていきます。

さらに15世紀中頃にはラガービールの製造も始まり、19世紀には酵母の研究が進んで、上面発酵と下面発酵の技術が確立しピルスナービールも生まれます。

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