ヘブンヒル蒸留所の概要
ヘブンヒル蒸留所(HeavenHillDistillery)は1935年に設立された、バーボンウイスキーの分野では2番めに大きなブランドになります。本社はケンタッキー州バーズタウン、ヘブンヒルバーンハイム蒸留所と呼ばれる現在の主力蒸留所施設はケンタッキー州ルイビルにあります。
創業者はジョセフ・L・ビームとシャビラ家の数名で禁酒法が廃止された間もない1935年に、今後のウイスキー需要の増加を見込んだ何人かの投資家によって設立されました。シャビラ家はケンタッキーでは有名な蒸留家一族で、今でも家族経営を守っていて、創業から関わってきたビーム家の子孫がマスターディスティラーを務めていて、ヘブンヒルの味をまもっています。
ビーム家が運営しているジムビームの方はマスターディスティラーをノウ家の出身者が務めているのに、ヘブンヒルの方はビーム家が代々務めているというのはちょっとおもしろいです。
創業後、会社が発展するに連れ、シャビラ家の5人の兄弟は他の出資者の持ち分を買取り、ヘブンヒルを完全に自分たちのものとしました。
そして、1986年にバーボンの父と言われるエライジャクレイグの名を冠した「エライジャクレイグ12年」を発表。この銘柄は開発に25年も掛かったそうですが、まだプレミアムバーボンという名称も無い時代にこだわりの手作業で作った「エライジャクレイグ」は大ヒットを記録して、現在でもヘブンヒルの看板になっています。
さらに、エヴァン・ウィリアムズの名を冠した銘柄も発売して成功。こちらも現在までバーボンの代表的な銘柄の一つになっています。
1996年に元のヘブンヒル蒸留所は大きな火災に見舞われ、ほぼ完全に焼失。このときに9万バレル(樽)のバーボンが倉庫から流れ出て引火し「火の川」が流れたそうです。
この緊急事態に対し、ヘブンヒル社はルイビルにあるバーンハイム蒸留所を1999年に購入して改装。ヘブンヒルバーンハイム蒸留所として操業再開にこぎつけました。
その数年間はやはりバーボンウイスキーの有力な会社であるブラウンフォーマンとジムビームが生産能力を提供して、窮地を乗り越えたそうです。
現在のヘブンヒルは多くの銘柄を持っている他、自社で製造した原酒をいわゆるボトラーズと呼ばれる瓶詰め業者に販売して、他社ブランドとしてもたくさん売られています。
このサイトでもご紹介しているウィレット蒸留所もケンタッキーバーボンディスティラーズというボトラーズとしてヘブンヒルの原酒を多く取り扱っています。
ヘブンヒルの名前をそのまま冠した同社のボリュームゾーンのヘブンヒルオールドスタイルバーボンは700mlで1,000円前後から販売されていて、日常の晩酌用のバーボンとして楽しむのに丁度よいものとなっています。
なお、ヘブンヒル(天国の丘)というちょっとロマンチックな会社名は最初の蒸留所の土地の元の持ち主の農場主がWilliam Heavenという名前だったそうで、単純にヘブンさんちの丘ぐらいの意味だそうで、最初は1単語だったのがHeaven Hillと2単語になったのは印刷ミスがあったからだそうです。
ヘブンヒルの主な銘柄
ヘブンヒル
同社のボリュームゾーン。ちょっとネックの長い四角いビンに入っていて、ヘブンヒルと関係が深いジムビームと似たデザインなのが面白いですね。
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ヘンリーマッケンナ
もともとはアイルランド出身の蒸留家のヘンリーマッケンナ氏が1855年に自らの名前を冠したバーボンを売り出したのが始まり。ほとんどの工程を手作業で行い「オールドファッションド・ハンドメイド・ウイスキー」と呼ばれています。
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エライジャクレイグ
バーボンの父と呼ばれるエライジャクレイグ牧師にちなんだ銘柄。企画から25年もの歳月を掛けて完成したもので、1986年の初登場以来ヘブンヒルのフラッグシップとして愛されています。
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エヴァン・ウィリアムズ
世界第二位の販売量を誇るバーボンウイスキーです。最初にとうもろこしを原料としたウイスキーを作ったと言われ、エライジャクレイグとはまた違ったバーボンの父と称されるエヴァン・ウィリアムズの名前にちなんで名付けられています。
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オールドフィッツジェラルド
オリジナルは1884年に最初に登録されて、禁酒法時代には”パピー”ヴァンウィンクルにブランドが売却されて、その蒸留所の銘柄になっていました。1999年にオールドフィッツジェラルドブランドを購入してバーンハイム蒸留所で製造していましたが、一時は生産中止になってしまいます。それが2015年に復活して、現在は毎年春と秋に限定シリーズとして販売されることとなりました。
バーンハイムオリジナル
バーンハイム蒸留所に因んで名付けられたもので、7年熟成の原酒から作られています。原料の比率が冬小麦51%、コーン39%、 そして10%の糖化酵素用の大麦と特徴的で、これは2005年に初リリースされたものなのですが、連邦アルコール法におけるウィートウイスキー認定第一号でもあります。