3回蒸留とは
3回蒸留とは、アイルランドで伝統的に行われているウイスキーの蒸留法のことです。スコッチウイスキーは通常は2回蒸留で、それに比べて3回蒸留を行ったニューポット(樽詰め前の原酒)はアルコール度数が高く、蒸留の過程で雑味が削られるため、軽い味わいになります。
現在、アイリッシュウイスキーで稼働している蒸留所は、一時の低迷期を脱してマイクロディスティラリーは別として、大きなものはミドルトン蒸留所、ブッシュミルズ蒸留所、クーリー蒸留所、キルベガン蒸留所とありますが、その多くの銘柄が3回蒸留を守っています。
スコットランドに於ける3回蒸留の蒸留所
スコットランドにおいても、特にローランド地方の蒸留所では3回蒸留が行われていた時期があります。しかし、現在ではローランド地方ではほとんどがグレーンウイスキーを作る蒸留所であり、モルトウイスキーを作っている蒸留所はわずかに5つ。その中ではオーヘントッシャンは3回蒸留を守っていることで知られます。
オーヘントッシャンは1820年頃にアイルランド移民が建設したと言われ、グラスゴーの歴史とともに歩んできた銘柄です。
その他ではキャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所で作っている、ヘーゼルバーンが3回蒸留していることで有名です。
アイリッシュウイスキーの3回蒸留
アイルランドではモルティング(大麦を糖化させ大麦麦芽に変える工程)では、スコットランドのようにピート(泥炭)を使わず、石炭、木材を使うのが一般的。そして蒸留の際に単式蒸留器による3回蒸留が行われますが、ブッシュミル蒸留所、新ミドルトン蒸留所では以下の手順で3回蒸留を行います。
1,ウォッシュスチル、2,フェインツスチル、3,スピリッツスチル。これによって生まれた蒸留液のアルコール度数は約86度と高く、加水してオーク樽に入れて、8年程度熟成させます。
3回蒸留を行っている主なアイリッシュウイスキー
ジェムソン
ミドルトン蒸留所の銘柄。ジェムソンは元は従業員が300名以上も居るような大きな蒸留所でしたが、現在はミドルトン蒸留所で作られています。
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パディ
ミドルトン蒸留所で作られています。売上的にはアイリッシュウイスキーとしては4番目に大きいそうですが、日本ではあまり知名度が高くありません。癖がなく呑みやすいウイスキーです。
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レッドブレスト
ミドルトン蒸留所で作られています。レッドプレストとはコマ鳥の赤い胸のことでシェリー樽での熟成によってウイスキーが赤みを帯びることにちなんでいます。
ブッシュミルズ
ブッシュミルズ蒸留所で作られます。1608年創業とも言われる最古の歴史を誇る銘柄で、伝統の3回蒸留を守り、バーボン樽、シェリー樽で熟成した原酒をヴァッティング後にマルサラワイン樽で熟成しています。
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